築40年以上の長屋のリノベーションです。

空き家を改修して賃貸物件とした計画です。

1.リビング

1階部分に採光がほとんどないため大きな吹き抜けを作って2階の採光を1階に落とせるように計画しました。

住宅としては珍しい間取りになるので事務所としても賃貸募集をかけました。

全体を新しくきれいにするというよりも一つ一つの要素を整えて持ち味を活かす方向で設計しました。

砂壁はかき落としてしっくいを塗り柱などの木部についてはワトコオイルを2色混ぜて作成したベニアに近い色で塗る事で統一感を出しました。

天井はラワンベニアの底目地張りで仕上げてモダンな印象としています。

2.階段

蹴込板はグレーで塗装し木部はワトコオイルで統一感を出すことでシンプルに仕上げました。

3.トイレ

壁面はベニアを貼りグレー塗装とする事でシンプルに仕上げています。

今回のリノベーションでは木部をベニア色としてそれ以外をグレーで塗装する事で落ち着いたスタイリッシュな空間にしています。

4.キッチン

キッチンや設備は新しいものに交換しタイル部分にはキッチンパネルを貼りました。

使用する金物等はレトロでクールな雰囲気に合うように考えながら選定していきます。

5.洗面所

洗面所は位置を少し変更して幅の広いものを採用しています。

よくある洗面台と照明と鏡が一体になったいわゆるユニットタイプの洗面台ではなくて鏡と照明を別で取り付けるタイプを採用しています。

こうする事で照明と鏡部分を好きに選定する事ができるので雰囲気に合わせた洗面台を作る事ができます。

6.2階廊下,部屋

2階は一部が板張りになっていたためその部分についてはグレー塗装を行いアクセントとなるようにしました。

間仕切りは付けずにフリースペースや事務所としての活用など自由な使い方ができるようにしました。

今は入居者の方が油絵をされている方でこのスペースで絵を描いているそうです。

7.2階廊下

照明はライティングレールを使いスポットライトで壁を照らしています。

スイッチやコンセントにはシルバーのボックスを使う事でレトロな雰囲気とマッチしています。

8.室内窓

もともと持っていた魅力を引き出したいと考えているので室内窓等かわいいと思ったものはなるべく残しています。