【比較】無垢フローリングと合板フローリング『メリットデメリット』
フローリングは無垢か合板か
今回の内容
①無垢フローリングと合板フローリングの特徴
②無垢フローリング、合板フローリングのメリットデメリット
③無垢フローリングの塗装について
④まとめ
無垢フローリングと合板フローリング
無垢フローリング
無垢フローリングは単層フローリングとも呼ばれ、一本の木からできています。
1本の木を加工してフローリングの形にしているのものが無垢フローリングです。
木の種類によって色や硬さや値段などが変わります。
合板フローリング
合板フローリングは複層フローリングとも呼ばれます。
合板の上に仕上げになるものを貼り合わせたものを合板フローリングと言います。
一般的にはこの合板フローリングの方が良く使われています。
この仕上げになる部分には薄い木やプリントシートが張り付けられています。
仕上げが薄い木の場合は厚みが2-3mmある【挽き板フローリング】と厚みが0.2-0.3mmほどの【突き板フローリング】に分けられます。
プリントシートはプリントなので木に限らずタイル柄などいろいろなデザインがあって、高いプリント技術で本物と見分けのつかないようなものや表面にすべり止め加工されたもなどいろいろな種類があります。
無垢フローリングのメリットデメリット
メリット
・木のもつ質感が楽しめる
本物の木が持つ質感が楽しめます。香りも木のいい香りもします。
・一枚一枚違う木目が楽しめる
自然のものなので同じものはありません。
・木の温かさをかんじられる
特にやわらかい樹種のフローリングほど空気を含んでいるので触れた時に温かく感じます。
・傷がめだたない
複層フローリングと違い木の表面と内部が一枚の木なので多少傷ついても比較的目立ちにくいです。やすりをかけて補修する事もできます。
・経年変化を楽しめる
年数がたつと色が変化していきますので色や木目の表情が変わっていくことを楽しめます。
時間がたつにつれて傷も味になっていきます。
ただこれは好みによってはデメリットに感じる方もいると思います。
デメリット
・比較的コストがかかる
合板フローリングと比べると加工に手間がかかるので一般的に金額は高くなります。
使用する木の種類によっても大きく金額が変わります。
・膨張、伸縮、反りがおこりやすい
水分を吸収放出するため膨れたり縮んだり反ったりと動きます。
それが原因で継ぎ目部分で浮いたり隙間ができたり床なりがおこることもありえます。
・比較的やわらかいので傷つきやすい
樹種によって硬いものと柔らかいものがありますが特に柔らかいものだとへこみやペットの爪痕などが付きやすいです。
・水に弱い
水を吸収するので沢山の水を吸うと変形や割れの原因になる事があります。
水をこぼしたら染みになりやすいのですぐにふき取るようにした方がいいです。
ペットがおしっこを床でする可能性がある家ではしみになる可能性があります。
・定期的なメンテナンスが必要
無垢材をワックスや自然オイルで表面をコーティングした場合は時間がたつと油分がなくなっていくので時々上から塗る必要があります。
年に一度気になるところを塗るくらいが目安になります。
・日焼けがおこる
経年変化していくときに太陽が良く当たる部分やカーペットが敷かれたところなどは周りと色がかわる事があります。時間がたつとなじんできます。
・床暖房に不向き
床暖房によって乾燥や熱で収縮やそりがおこりやすいので不向きです。
床暖房用に特殊な処理をしたもので使える商品もあります。
合板フローリングのメリットデメリット
合板フローリングの中でも合板の上に2・3mmの厚さの木を張り付けた【挽き板フローリング】は風合いなどが無垢と変わらないのでプリントの合板フローリングでイメージしてください。
メリット
・経年変化が少ない
プリント材は無垢材と違って経年変化がありません。これは好みがあると思います。
・安定性が高い
無垢材と違って温度や湿気による伸縮やそりなどが少なく材料による品質の違いもほとんどないので安定性が高いです。
これはひきいたフローリングでもプリントの合板フローリングでも同様です。
・一般的に無垢材と比べると安い
機能やグレードによっても変わりますが一般的には無垢フローリングよりも安いです
・傷やへこみがつきにくい
一般的には無垢フローリングよりも表面が固いので傷やへこみがつきにくいです。
傷がつきにくい加工がされているものもあります。
・いろいろな機能を持つものがある
ペット用やすべり止め機能がついたものなど用途に応じた商品が選べます
・手入れが簡単
プリントシートの合板にはメンテナンスフリーの商品もあります。
デメリット
・質感で無垢フローリングに劣る
本物の木ではないので当然質感は劣ります。
・傷が目立つ
表面と内部の材料が違うため傷がつくと色が違うので目立ちます。
・経年で傷や汚れが増えていっても味にならない
経年で味がでるものではないので、時間の経過とともに傷や汚れで見た目が悪くなっていきます。
合板フローリングのなかでも【突き板フローリング】と【挽き板フローリング】については表面は本物の木なので質感は良くなりますがプリント合板よりも価格が上がります。
【挽き板フローリン】は表面の木の厚みが2-3mmあるので0.3mm程度の【突き板フローリング】と比べると価格が高くなります。
価格について
一般的な価格を整理すると高い方から順に
無垢フローリング≧挽き板フローリング>つきいたフローリング>プリントフローリングとなります。木の種類やグレードや機能によっても変わります。
最後に
個人的には無垢フローリングが好きでおすすめします。
デメリットも多いですが素足で歩いたり寝ころんだりした時の気持ちよさと、時間が経つにつれて魅力がでてくるところが好きです。
今の家作りは50年後100年後のことまで考える必要があるので経年変化をただの劣化ではなくて味としてとらえられるポイントが魅力的に感じます。
ただ自然素材特有のデメリットの伸縮する事や反るといった部分があるのでそれを理解してそれでもいいよという方におすすめです。
それが難しいという方には合板のフローリングの方がいいと思います。
メリットデメリットをみてなにが自分にあっているのか検討してみてください。
今回も見て頂いてありがとうございました。
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