ウォークインクローゼットの失敗。本当に便利?

“ウォークインクローゼット”は本当に便利?
──失敗しない広さと形とは
家づくりの打ち合わせで「ウォークインクローゼットってやっぱり必要ですか?」とよく聞かれます。
“収納力がありそう”“ちょっと憧れる”というイメージを持つ方も多いですが、実際に住んでみると「思ってたより使いづらい…」という声も少なくありません。
今回は、ウォークインクローゼット(以下WIC)のメリット・デメリット、そして後悔しないための広さや形についてお話しします。
ウォークインクローゼットのメリット

収納量がたっぷり確保できる
壁面をフルに使えるため、ハンガーパイプや可動棚を効率よく配置できます。服だけでなく、バッグ・帽子・季節家電など、まとめて収納できるのは大きな魅力。
“見せずにしまえる”のが気持ちいい
収納空間に扉がついていることで、生活感を隠せてスッキリ。部屋が片付きやすくなります。
衣類の出し入れがしやすい
立って歩けるスペースがあることで、服選びや整理整頓がしやすくなります。着替えスペースとして活用する方も。
実はこんな落とし穴も…

一方で、以下のような後悔の声もあります。
換気・照明が不十分だと使いにくい
窓がないWICでは、湿気や臭いがこもることも。小さくても換気扇や照明をしっかり設ける必要があります。
「通路スペース」がムダになりやすい
WICは中を歩けるように作るので、収納ではない“通路”分が必要になります。これを部屋や収納棚に充てたほうがよかったというケースも。
奥にしまったものが出しにくい
L字やコの字型のレイアウトにすると、奥のものが見えにくく取り出しにくいことも。空間の使い方によっては“デッドスペース”になりがちです。
失敗しないWICの広さと形は?

では、どんなWICなら後悔しにくいのでしょうか?
設計のポイントをいくつかご紹介します。
● 最低限の広さ:1.5帖(1畳は通路、0.5畳が収納)
収納量を確保するには「幅60cmの棚 × 2面」+「通路60〜70cm」が理想。
1.5帖あれば、両サイドにハンガー+真ん中通路というレイアウトが可能です。
● 使いやすい広さ:2帖〜2.5帖
季節物や衣類以外も収納するなら、2帖以上がおすすめ。
棚や引き出しのバリエーションを増やせるので、“使いやすく整理しやすい収納”がつくれます。
● 形は「I型」「L型」「コの字型」の順で検討
コの字型(3面収納)
収納量は多いが、中央のスペースが広く必要になり、面積の割に効率が落ちることも。
I型(片面だけ収納)
最も効率的。狭くても通路が取りやすく、シンプルで使いやすい。
L型(2面収納)
収納量と使いやすさのバランスがよい。扉の位置に注意すれば動線もスムーズ。
ウォークインより“壁面収納”が合うことも

ウォークインにこだわりすぎず、使いやすさ重視で考えるのもひとつの選択です。
たとえば、
- 寝室に“壁一面クローゼット”
- 通路や廊下に“ファミリークローゼット”
- 玄関脇に“シューズ+アウター収納”
など、ライフスタイルに合わせた収納の配置で、面積を有効に使いながら機能的な収納ができます。
まとめ

WICはとても便利な設備ですが、「ただ広ければいい」「とりあえずつけておけば安心」と考えていると、使いづらい空間になってしまうことも。
- 本当に中に入る必要があるか
- 通路分の面積をどこまで許容するか
- 他の収納とのバランスは取れているか
こういった視点で計画することで、ムダのない収納スペースに仕上がります。
脇田工務店では、暮らし方に合わせた“本当にちょうどいい収納”をご提案しています。
間取りのご相談もお気軽にどうぞ。
