リビングの生活感を隠す収納ばかりで、疲れてませんか?

隠す収納ばかりで、疲れてませんか?
〜“見せない収納”の落とし穴と、暮らしが整う本当の工夫〜
今日は「収納」について、あえて少し立ち止まって考えてみたいと思います。
家づくりのご相談を受けていると、「とにかく収納を多くしてほしい」「生活感が見えない家にしたい」というご要望をよくいただきます。
もちろん、その気持ちはよくわかります。SNSで見るおしゃれな家、モデルハウスのような生活感ゼロの空間は、やっぱり憧れますよね。
でも、ちょっと思い返してみてください。
その「隠すこと」「見せないこと」、実は自分を追い詰めていませんか?
■ どんどん増える“隠すための努力”

最近は「パントリーを大容量に」「とにかく物が見えないように」といった収納計画が主流になっています。
けれど実際に暮らしが始まってみると、「しまうのが面倒」「どこに何をしまったか分からない」「片づける場所が遠くてつい出しっぱなし」そんな声もよく聞きます。
隠す収納が増えるほど、生活はむしろ複雑になることもあるんです。
- 収納場所にたどり着くまでに数歩かかる
- 収納の中がごちゃついていて、見つからない
- しまったまま存在を忘れて、同じものをまた買う
このあたりに心当たりがある方は、「隠す=正解」と思い込みすぎているかもしれません。
■ “見せる収納”や“ざっくり収納”も取り入れてみる

すべてを隠そうとしなくていい。
少しくらい見えていても、「整っていればそれで十分」と思えると、気持ちがふっと軽くなります。
たとえばこんな工夫はいかがでしょう?
- よく使うものは、あえてオープン棚に見せて収納
- リビングの一角に“ざっくり収納”のカゴを置く
- 子どものおもちゃはしまい込まず、出しやすく・戻しやすく配置
すべてを“美しく整える”ことより、“無理なく続けられる収納”の方が、暮らしには向いていると思います。
■ まとめ:暮らしの「素」をちょっとだけ許してあげる

「生活感が出るのがイヤ」「雑然として見えるのがイヤ」
その気持ちはすごくよく分かります。でも、家って本来、暮らす場所です。
モノがあって当然。使ったら出るし、疲れてる日は片づかなくても仕方ない。
隠す収納ばかりを追い求めると、「理想の暮らし」に自分の生活がついていかなくなってしまうこともあります。
だからこそ私は、「ちょっとだけ見せる」「ちょっとだけ甘える」そんな余白のある収納を、家づくりに取り入れることをおすすめしています。
それだけで、不思議と家全体が“人にやさしく”なるんです。
疲れない家は、完璧な家ではなく、“ゆるく続けられる家”。
もし、最近片づけがしんどいなと感じていたら、
「隠すこと」が目的になっていないか、一度立ち止まってみてください。
