2畳の和室ってどう?小さな和室のすすめ

小さな和室のすすめ
〜わずか2畳から広がる、暮らしの余白〜
今日は「小さな和室」の魅力について、少し語らせてください。
最近の住宅設計では、「畳のある空間」が減ってきているのが正直なところです。
理由はいくつかあります。間取りの制約、メンテナンス性、使い方のイメージが湧かない…など。
でも、それでも私は“たった2畳”でもいいから、和室を取り入れることをおすすめしています。
なぜなら、小さな和室には「便利」とか「効率」では語れない、“暮らしの余白”のような豊かさがあるからです。
■ 小さな和室は、暮らしの“引き算”を教えてくれる

最近は「収納はたくさんほしい」「LDKはできるだけ広く」そんなご要望が多いです。もちろん、その気持ちはよくわかります。でも、それだけで家の全体がカチッと固まってしまうと、“どこにも属さない場所”がなくなってしまうんですね。
小さな和室って、その「どこでもない」場所になれるんです。
子どもが遊ぶ場所
洗濯物をたたむ場所
昼寝をする場所
ちょっと腰かけてスマホをいじる場所にもなるし、来客時に荷物を置く場所にもなる
不思議と“何かに決めきらない”空間だからこそ、家族の成長やライフスタイルの変化に柔軟に対応してくれます。これは洋室にはない、大きな魅力です。
■ たった2畳でも“和の落ち着き”は十分に味わえる

「和室は6畳ないと意味がない」と思っていませんか?
そんなことはありません。最近では2畳ほどの“ミニ和室”を設けるご家庭も増えています。
たった2畳。
でも、その小ささが逆に落ち着くんです。
リビングの一角に畳スペースがあるだけで、空間の雰囲気がやわらぎ、自然と“床に座る”“寝転ぶ”という動作が増えていきます。
これはフローリングだけの空間ではなかなか起こらない変化です。
そして何より、日本人にとって畳の香り、肌触りって、なんとなく安心するものなんですよね。
これ、理屈じゃないと思っています。
■ 「和室はメンテナンスが大変」って本当?
よく言われるのが、「畳はすぐ傷むから」「障子が破れるから大変」といった声。
でも、最近の畳はダニやカビに強い素材も多く、お手入れもしやすくなっています。
障子の代わりにワーロン紙や樹脂障子を使えば破れにくく、見た目も和の雰囲気は損ないません。
要は、伝統的な和室を“そのまま”入れるのではなく、現代の暮らしに合うように工夫してあげればいいんです。
■ まとめ:「なんとなく使える場所」がある家は、暮らしがラクになる
設計をしていていつも思うのは、「全てに目的がある家」って、ちょっと疲れるということ。
どこもきっちり使い道が決まっていて、余白がないと、人の暮らしって“のびのび”できないんですよね。
その点、小さな和室は“曖昧さ”を受け入れてくれる。
きっちり役割を決めないことで、結果的にいちばん活躍する空間になることもあるんです。
だから私は、これから家づくりをされる方に、「小さな和室、検討してみませんか?」とよくご提案します。
たった2畳でも、暮らしがふっと柔らかくなる感覚。
きっと感じていただけると思います。
