堺市堺区 I様の家_14|ダイライトMSを使った面材耐力壁の施工

今回は、外壁まわりの面材耐力壁についてです。
I様邸では、面材耐力壁に「ダイライトMS」を使用しています。
ダイライトMSは、構造用の面材として建物の耐震性を高める役割があります。
柱や筋交いだけでなく、面で建物を支えることで、地震や風の力に対して強い構造にしていきます。
また、ダイライトMSは透湿性が高いことも特徴です。
壁の中に湿気がこもりにくくなるため、壁内結露のリスクを減らしやすいというメリットがあります。
さらに、木質系の材料ではなく、ガラス質材料を使った無機質系の面材なので、シロアリに食べられにくく、燃えにくく、腐りにくいという特徴もあります。構造面だけでなく、耐久性の面でも安心しやすい材料だと思っています。
ただし、どれだけ良い材料を使っていても、施工がきちんとできていなければ本来の性能は発揮できません。
面材耐力壁で特に大切なのが、釘のピッチです。釘の間隔が図面や施工基準通りに施工されているかによって、構造性能に関わってきます。そのため、施工後は釘の間隔がきちんと守られているかを確認します。

もうひとつ大切なのが、窓まわりや玄関ドアまわりの施工方法です。
ダイライトMSの施工では、窓や玄関ドアなどの開口部まわりを、マニュアルに沿って分割して施工する必要があります。


現場によっては、一度大きな面材をそのまま張ってから、あとで窓の形にくり抜くように施工されることもあります。見た目には同じように見えるかもしれませんが、この方法だと、地震で建物が揺れたときに、窓まわりの入隅部分に力が集中し、割れが出やすくなる可能性があります。
そのため、窓まわりや玄関ドアまわりは、きちんと分割して施工することが大切です。
特に、外壁仕上げがモルタル系などの湿式仕上げの場合、下地となる面材の開口部まわりに割れが出ると、その上の外壁仕上げにもひび割れが出やすくなることがあります。
完成すると見えなくなる下地部分ですが、こうした施工の違いが、建物の耐震性や外壁の耐久性にも関わってきます。
材料を選ぶことも大切ですが、それ以上に、材料の性能をきちんと活かせるように施工することが大切です。
I様邸でも、ダイライトMSの釘ピッチや開口部まわりの施工方法を確認しながら、見えなくなる部分まで丁寧に進めています。
