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堺市堺区 I様の家_10|土台敷きから上棟へ。見えない部分も丁寧に

更新 2026-07-18

基礎工事が完了し、いよいよ土台敷きと上棟の工程に進みます。

土台敷きの日です。

この日は大工さん3人で作業を行いました。

材料がクレーンで現場に運ばれてくるのと同時に、まずは土台を固定するためのアンカーの位置を確認し、墨出しをしていきます。その位置に合わせてドリルで穴をあけ、土台を正確に納める準備を進めていきます。

基礎の上にのる土台については、基礎に設置する前にホウ酸系の防蟻材をローラーで塗っていきます。

この部分は、一度土台をのせてしまうと、今後なかなか塗ることができない場所です。

必ずしも全ての現場で同じ考え方になるわけではありませんが、後から手を入れにくい部分だからこそ、このタイミングでできる対策はしておきたいと考えています。

外周部の基礎の上には、「虫返し」も施工します。万が一シロアリが基礎の外側を上がってきたとしても、基礎より上へ進みにくくするための部材です。

シロアリ対策は、ひとつの方法だけで完璧にするというよりも、いくつもの対策を重ねておくことが大切だと考えています。ターミダンシート、ホウ酸処理、虫返しと、何重にも対策しておくことで、より安心につながります。

虫返しを施工したあとは、外周部に気密パッキンを敷き、その上に土台をのせていきます。外周部は気密をしっかり確保するために気密パッキンを使用します。

一方で、内周部は床下エアコンの空気が通りやすいように、17mmの段差をつくったうえで、20mmの通気パッキンを敷いていきます。前回のブログでも触れたように、この17mmの段差は床下の空気の流れにも関わる大切な部分です。

こうした部材は、慣れているからといって感覚だけで施工してしまうと、思わぬ見落としにつながることがあります。そのため、毎回きちんと説明書を確認しながら、日本住環境の天端リストを施工しています。

コーナー部分も、説明書通りにきちんと納めていきます。細かい部分ですが、こういうところを丁寧に確認しておくことが、気密や防蟻、床下環境の安定につながっていきます。

土台敷きが終わると、いよいよ上棟です。

上棟では、レッカーを使って柱や梁などの構造材を順番に敷地内へ入れていきます。まずは外周部の骨組みを組み、そのあと内部の柱や梁を組んでいきます。

建物の形が一気に立ち上がっていくので、家づくりの中でも特に大きな節目となる工程です。図面で見ていたものが、実際に立体として現れてくる瞬間でもあります。

柱を建てたあとは、柱がまっすぐに立っているかを専用の道具で確認します。傾きがないかを見ながら調整し、仮筋違いで固定していきます。上棟中はスピード感のある作業ですが、こうした確認も一つひとつ大切です。

上棟中は大工さんの作業が中心になりますが、僕たちも現場に立ち会い、写真を撮ったり、納まりを確認したりしながら進めています。

また、熱橋になりやすい金物部分にはウレタンを吹き付けています。

金物は木に比べて熱を伝えやすいため、そのままにしておくと断熱の弱点になりやすい部分です。

小さなところではありますが、こうした部分も一つずつ対策しておくことで、家全体の断熱性能や快適さにつながっていきます。

屋根の下地を施工したあとは、釘のピッチも確認します。

釘の間隔がきちんと規定通りに施工されているかは、構造の強さにも関わる大切な部分です。

最後に、外周部には雨養生用のシートを巻いていきます。これはあくまで一時的な雨養生用のシートで、後から正式なものに張り替えていきます。

無事に棟上げまで完了しました。

基礎だけだった状態から、一日で家の形が立ち上がる上棟は、何度見ても特別な工程です。ここから屋根や外壁、断熱、内部の工事へと進み、少しずつI様邸の暮らしの形が見えてきます。

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