堺市堺区 I様の家_08|基礎立ち上がりの打設と打ち込み式基礎断熱

ベースコンクリートの打設が完了したら、次は基礎の立ち上がり部分の型枠を組んでいきます。
立ち上がりの型枠を組む際には、アンカーボルトの位置や埋め込み深さ、鉄筋と型枠との距離がきちんと確保できているかなどを確認します。

アンカーボルトは、基礎と土台をつなぐ大切な金物です。位置や深さがずれてしまうと、後の土台敷きにも影響するため、コンクリートを打設する前にしっかり確認しておきます。
また、今回は基礎断熱に「打ち込み式基礎断熱」を採用しています。

一般的な基礎断熱では、完成したコンクリートに後から断熱材を貼る方法もあります。ただ、その場合は施工状況によって、コンクリートと断熱材の間にわずかな隙間ができる可能性があります。隙間ができると、結露やシロアリの侵入リスクにつながることもあります。
打ち込み式基礎断熱では、基礎の型枠の内側にあらかじめ断熱材を設置し、その状態でコンクリートを流し込みます。コンクリートと断熱材が一体になりやすいため、隙間ができにくく、断熱性や気密性の面でも安心しやすい工法です。
この立ち上がり部分の断熱材がきちんと入っているかも、打設前にしっかり確認します。
I様邸では基礎断熱を採用しているため、外周部の基礎の上には気密パッキンを敷き、その上に土台をのせます。一方で、床下エアコンを使う計画のため、基礎の中で空気が通りやすいように、内周部には基礎パッキンを使用します。
気密パッキンと基礎パッキンには17mmの高さの違いがあります。そのため、基礎の中で17mm分の段差をつくる必要があります。

どこからどこまでを高くするのか、どこを低くするのかは、現場で確認しながら進めないと間違えやすい部分です。床下エアコンの空気の流れにも関わるため、図面だけでなく、実際の現場でも慎重にチェックしながら進めていきます。
基礎の型枠が組み終わったら、打設前に型枠の中を清掃します。木片や釘などのゴミが落ちていないかを確認し、きれいな状態にしてからコンクリートを流し込みます。
もしゴミが入ったままコンクリートを打設してしまうと、そのまま中に埋まって見えなくなってしまいます。少しのことのように見えますが、こうした部分も基礎の品質に関わるため、丁寧に確認しています。
準備が整ったら、基礎の立ち上がり部分のコンクリートを打設していきます。打設時には、コンクリートが隅々までしっかり行き渡るように、専用の機械で振動をかけながら施工します。隙間ができないように、丁寧に進めていきます。

打設後は、しっかり養生期間を置いてから型枠を外します。
型枠を外したあとの基礎は、通りもきれいに出ており、17mmの段差も正確に仕上がっていました。

基礎の立ち上がりは、建物の土台がのる大切な部分です。断熱材の納まりやアンカーボルトの位置、パッキンの高さ、型枠内の清掃など、完成後には見えなくなる部分も一つひとつ確認しながら進めています。
こうした積み重ねが、建物の安心感や、床下エアコンを使った快適な暮らしにつながっていきます。
