堺市堺区 I様の家_05|見えない部分が大切な基礎工事 掘り方-防湿シート-捨てコン

地盤改良工事が終わり、いよいよ基礎工事が始まりました。
まずは、建物の基礎の形に合わせて、重機で地面を掘削していきます。基礎の底となる高さまで掘り進め、建物を支えるための準備をしていきます。

掘削が終わると、次に防湿シートを敷いていきます。防湿シートを敷くことで、地面からの湿気が建物側に上がってくることを防ぐことができます。
今回、I様邸では「ターミダンシート」という防湿シートを使用しています。

このターミダンシートは、ただの防湿シートではありません。防湿性能に加えて、防蟻性能、つまりシロアリ対策の効果も持った防蟻防湿シートです。
通常の防湿シートの代わりに敷くことで、防湿と防蟻の両方に対応できるため、工事の流れを大きく変えずにシロアリ対策を取り入れられるのが特徴です。
また、ターミダンシートにはビフェントリンという成分が使われています。ビフェントリンは、シロアリを寄せつけにくくする忌避性に加えて、即効性や残効性も持っている成分です。特に、シロアリが近づきにくくなる忌避性があることは大きなポイントだと思っています。
さらに、ビフェントリンは水に溶けにくく、シートから流れ出たり揮発したりしにくい性質があります。そのため、効果が長く続きやすいことも特徴です。
もちろん、シートを敷けばそれだけで良いというわけではありません。重ねる長さやテープ処理など、施工要領に沿ってきちんと施工することが大切です。正しく施工することで、10年の保証も付けることができます。

脇田工務店では、シロアリ対策としてホウ酸処理と、このターミダンシートの2つを組み合わせることで、かなりしっかりと対策できると考えています。
防湿シートを敷いたあとは、その上から捨てコンクリートを流していきます。

「捨てコンクリート」と聞くと、少しもったいないような名前に感じるかもしれません。構造上、建物を支えるために直接必要なコンクリートではありませんが、きれいに基礎工事を進めるためにはとても大切な役割があります。
防湿シートは、そのままの状態で上を歩いたり、鉄筋が乗ったりすると破れてしまうことがあります。捨てコンクリートを流すことで、防湿シートの破れを防ぎながら、鉄筋の位置を正確に出すための印もつけやすくなります。
また、捨てコンクリートの上にはスペーサーを置き、その上に基礎の鉄筋を組んでいきます。土の上に防湿シートを敷いただけの状態だと、スペーサーが沈み込み、鉄筋の位置が安定しにくくなることがあります。

捨てコンクリートを流しておくことで、鉄筋を正しい高さで組みやすくなり、基礎工事をより正確に進めることができます。
捨てコンクリートは、会社によっては全面に流さず、深く掘った部分だけに施工する場合もあります。
ただ、脇田工務店ではスペーサーの沈み込みを防ぎ、鉄筋の高さを安定させるために、捨てコンクリートを全面に施工しています。
基礎工事は、完成するとほとんど見えなくなる部分ですが、建物をしっかり支えるためのとても大切な工程です。見えなくなる部分だからこそ、一つひとつの作業を丁寧に確認しながら進めていきます。
