無垢フローリングは本当に傷だらけになる?それでも選ばれ続ける納得の理由

え、こんなに傷つくの?無垢フローリングの現実
「本物の木」は美しい。でも、それなりの覚悟も必要です。
こんにちは、脇田工務店の脇田です。
無垢フローリングに憧れる方、多いと思います。
私自身も、無垢材の温もりや香り、素足に感じる柔らかさが好きで、これまでたくさんのお客様にご提案してきました。
ただ、今回はちょっとリアルな話を。
無垢フローリングを検討中の方には、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
傷、けっこうつきます。

まず結論から言うと、「えっ、こんなに傷つくの?」と思う場面、正直あります。
特にスギやパインといった針葉樹の床は柔らかくて、家具の脚が当たったり、子どもがおもちゃを落としたり、掃除機の車輪が乗っただけでも、へこみやキズができてしまいます。
施工直後はピカピカだった床が、数か月で細かな傷が入り、「こんなもんなんですね…」と残念そうにされる方も、以前はいらっしゃいました。
でも、それを“味”と思えるかどうかが分かれ道。
ただ、ここで無垢フローリングを「失敗だった」と思うか、「これも味だな」と思えるかは、大きな分かれ目です。
無垢材は、合板フローリングのような均一さや強度はありませんが、そのぶん時間とともに育っていく美しさがあります。
日に焼けて色が濃くなったり、自然な艶が出てきたり。
家族の暮らしの跡が、少しずつ床に刻まれていく。
それが、無垢材ならではの良さでもあります。
傷は直せます。案外、簡単に。
さらに言うと、無垢材の良さは「直しやすさ」にもあります。
浅いへこみなら、濡れタオルを置いてアイロンをあてるだけで木がふくらんで目立たなくなります。
オイル仕上げであれば、気になる部分だけ軽くサンディングして再塗装すればOK。
これは、化粧シートや突板フローリングでは難しい芸当です。
つまり、「育てる床」でもあり、「手を入れられる床」でもあるのです。
完璧を求める人にはおすすめしません
ただし、「いつまでも新品のような状態を保ちたい」という方には、無垢材はあまり向いていません。
逆に、
「多少の傷は気にしない」
「素材の変化も楽しみたい」
という方には、きっと心地よく感じていただけると思います。
選ぶ木の種類によっても特徴は変わりますので、針葉樹・広葉樹の違いなどもぜひ知っておいてください。
無垢材が気になる方へ

無垢フローリングの魅力は、カタログやサンプルだけではなかなか伝わりません。
脇田工務店では、これまでの施工事例や、お客様の実際の声などもご紹介しながら、素材選びをお手伝いしています。
ご相談いただければ、メリットもデメリットも正直にお話しします。
「無垢にしたいけど、少し不安…」という方も、お気軽にどうぞ。
暮らしに馴染む“本物の床”を、一緒に選んでいきましょう。