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リモコンニッチはいらない?おしゃれのつもりが逆効果?設計の本音

更新 2025-10-23

リモコンニッチの本音と、ちょっとした後悔の声

今日は最近よく見る“リモコンニッチ”について、あえて本音でお話ししようと思います。

家づくりの中で、「生活感を隠したい」「すっきり見せたい」という思いから、
給湯器や照明のリモコンをまとめて壁に埋め込む“リモコンニッチ”が人気です。
SNSやインテリア誌でもよく見かけるので、「これ、絶対取り入れたい」と思う方も多いはず。

でも実際のところ、設計者や住まい手の目線で見ると、リモコンニッチには“落とし穴”もあります。
今回は、「おしゃれに見せたつもりが、意外と不便だった…」という実例と、
後悔しないための工夫について、お伝えできればと思います。

■ よくある「リモコンニッチ、やってみたけど…」の声

「結局見た目がごちゃついてしまう」


住宅リモコンニッチをつけたのに、入れる予定のリモコンが変わったり増えたりして、
なんだかまとまりのない印象になってしまうこともあります。
一部だけ浮いたように見えて「結局、目立ってしまってる」という声も。

「高さが合わず、かがんで操作する羽目に」


見た目を気にしてリモコンニッチを腰高(床から約90〜100cm前後)に設けた結果、
給湯リモコンを操作するたびに中腰に…。
これ、毎日のこととなると地味にストレスなんですよね。

「位置が固定されて、家具配置に制限が」


ニッチを埋め込むということは、“その壁面はしばらく使えない”ということでもあります。
ソファや棚の配置を変えたいと思っても、リモコンがあることで自由度が下がるんですね。

■ リモコンニッチがうまくいく家と、そうでない家

リモコンニッチ自体が悪いというわけではありません。
むしろ、上手に使えばインテリアとしてもアクセントになりますし、操作性も確保できます。

大切なのは、「見た目」だけで決めずに「暮らしとの相性」をしっかり考えること。

✔ リモコンの数や種類はどれくらい?
✔ 操作頻度が高いものを、わざわざ埋め込んで不便にならない?
✔ 将来的に増える可能性は?
✔ その壁面、あとで他に使いたくならない?

これらを一緒に検討していくと、「ニッチにするべきかどうか」が自然と見えてきます。

■ まとめ:「見せ方」より「使い勝手」が暮らしを変える

「すっきりさせたい」「生活感を消したい」
その思い自体は、とても共感できます。私自身、設計をするうえで「美しく見せる工夫」はいつも大事にしています。

でも、住宅はあくまで“暮らす場所”。
おしゃれに見えても、毎日の操作が面倒になってしまっては本末転倒です。

リモコンニッチは、使い方次第で素敵にもなれば、ちょっとした後悔にもなりえます。
だからこそ、“見た目”と“使い勝手”をきちんとバランスさせて選ぶことが、本当に心地よい家につながっていくのだと思います。

「見えなきゃおしゃれ」ではなく、「使って気持ちいい」が、これからの設計基準になればと感じています。

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