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寝室の引戸で、まさかの後悔?後悔しないために確認すべき使い勝手の話

更新 2025-07-03

実際に暮らして見えてきた失敗ポイントと、後悔しないためのヒント

今回は、家づくりでよく出てくる「引戸(ひきど)」について。最近ではバリアフリーや空間効率の観点からも人気が高いですが、実際に住んでみて「思っていたのと違った」「こんなはずじゃなかった」と後悔される方も少なくありません。

私自身、設計の段階で「引戸にしたい」というご要望をいただくことも多いのですが、メリットばかりに目が向いてしまい、暮らし始めてから“ちょっとしたストレス”が積み重なることもあるんですね。

今回は、実際のお客様の声や現場での経験を踏まえて、「引戸で後悔しやすいポイント」と「後悔しないためのヒント」について、なるべく分かりやすくお伝えします。

■ よくある“引戸で後悔した”ポイント5選

1. 壁が使えなくなる

引戸は、開けたときにドアが壁側に“引き込まれる”スペースが必要になります。
このうち扉のある部分には当然、棚やスイッチ、アートなど、何も設置できません。

家具を置く際に制約になることもあります。
「この壁、デッドスペースになってるな…」と感じる方も意外と多いんです。特に家具をどこに置くかを重視される方には、この制約がストレスになりがちです。

2.引き戸の音が意外とうるさい

引戸って「スーッ」と静かに閉まるイメージ、ありませんか?
でも実際は、敷居やレールの仕様によっては「ガラガラ…」「ガタン」と、思っていたよりも音が気になることもあります。

今の新築住宅に多い引戸はドアを閉めたときに最後にゆっくりしまるソフトクローザー付きの引戸ですがソフトクローザーの機構がドアをキャッチするときにカチャッという音がします。

この音は静かな寝室の中だと意外と響き夜間に寝室の引戸を開け閉めすると、同居家族や赤ちゃんが目を覚ましてしまう…なんて話も。

3.気密性・防音性がやや劣る

引戸の構造上、どうしても扉の周囲に“隙間”ができやすく、密閉性は開き戸に劣ります。
「トイレや脱衣室に使ったけど、音やにおいが気になる…」
「仕事部屋を引戸にしたけど、リモート会議の声が漏れてる」
こういった後悔は、設計段階では見えにくい“暮らしの中のリアル”です。

4.半開きだと地味に邪魔

引戸って、途中で止めておくと微妙にジャマになること、ありませんか?
完全に開けきっていれば問題ないのですが、ちょっとだけ開いているときに中途半端な位置になって、通行しづらい…という声も多いんです。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、余計に気になるポイントかもしれません。

5.バリアフリーを意識しすぎて、今の暮らしに合わない

「将来のために引戸を選びました」という方も多いですし、それ自体はとても素晴らしい選択です。ただ、その“将来”が20年後で、今は子育て真っ最中という場合には、「むしろ今の使い勝手が悪くなってしまった」ということも。
家づくりって、“今”と“未来”のバランスをどう取るかが本当に難しいところなんですよね。

■ 後悔しないために、引戸を上手に使い分けるコツ

ポイント1:場所によって開き戸と引戸を使い分ける

すべてを引戸にするのではなく、寝室やトイレ、集中したい書斎などは開き戸にするという考え方もアリです。
逆に、リビングと和室のつなぎ部分や収納扉など、開けっ放しにしておきたい場所には引戸がとても便利。

ポイント2:家具配置やスイッチの位置まで意識して設計

引戸を採用するなら、その引き込みスペースがどこにくるのかを最初から把握しておくことが重要です。
「ここにスイッチをつけたいけど、引戸が邪魔でつけられなかった」なんてことにならないよう、生活動線をしっかりイメージしながら進めましょう。

ポイント3:音や気密性が気になるなら“高性能タイプ”を検討

最近では、上吊り式でレールの音がしにくいものや、クッション材が入った静音設計の引戸もあります。
気密性が気になる場所には、引戸でも“密閉性能の高いタイプ”を選ぶことでかなり改善されます。

ここまで引戸の“弱点”ばかりを書いてしまいましたが、もちろん引戸にもたくさんのメリットがあります。
だからこそ大切なのは、「すべての場所に使う」のではなく、「適材適所」で考えること。

■ まとめ:「引戸=便利」ではなく、「暮らしに合っているか」が大切

引戸はたしかに、空間を有効に使えたり、将来のバリアフリーにもつながったりとメリットの多い選択肢です。
でも、「とりあえず便利そうだから全部引戸にしよう」では、思わぬ後悔につながることも。

私たち建築士としての役割は、「今の暮らし」と「これからの暮らし」を両方見据えて、住まいにフィットした提案をすることだと思っています。

家づくりは一つひとつの選択の積み重ね。
引戸も、しっかりと考えて取り入れれば、きっと暮らしの味方になってくれます。

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