庇にすだれをつけるとどれくらい夏の温度を下げられるのかシミュレーションしてみた
すだれを窓の外につけると夏の室温を下げる事ができます。

すだれは日本の家では昔から使われている日よけ用品です。
窓の外にすだれを掛ける事で日よけになって夏の室温上昇を抑える事ができます。
以前のブログで掃きだし窓の外に400mmの庇を付けた場合にどれくらい夏の室温上昇を抑える事ができるかをQPEXというソフトを使ってシミュレーションしましたが、今回はさらに庇のしたにすだれをつける事でどれくらいの効果が出るのかをシミュレーションいたします。
こんな条件でシミュレーションしてみます
庇の時と同じ条件でシミュレーションをします。
地域は大阪市です。
建物の形は7280×7280の4間角の総二階の家です。
リビングと玄関が南側にありリビングには掃きだし窓が一つついています。
リビングの掃きだし窓には400mmの庇がついています。
リビングは吹き抜けになっていて上の方に小さめのFIX窓がついています。
性能は断熱等級6でC値1.0です。
リビングの掃きだし窓の庇にすだれがない場合とある場合の夏の気温をシミュレーションします。
すだれがない場合の夏の気温
すだれをつけない場合は冷房が必要になる5月~10月の各月の自然室温は下記の様になります。
5月 27.2℃
6月 31.1℃
7月 35.0℃
8月 35.7℃
9月 32.4℃
10月 26.8℃
すだれを付けた場合
南側の掃きだし窓の庇にすだれをとりつけた場合各月の自然室温は下記の様になりました。
5月 26.8℃
6月 30.7℃
7月 34.6℃
8月 35.2℃
9月 31.9℃
10月 26.3℃
結果:庇にすだれをつけると0.4℃~0.5℃夏の室温が下がる

以前のシミュレーションで400mmの庇をリビングの掃きだし窓につける事で0.2℃夏の室内の気温を下げる事ができました。
すだれをつける事でさらに0.4~0.5℃夏の室温を下げる事ができます。
庇もすだれもない場合と比べると0.6~0.7℃の違いがでます。
ホームセンターで1000円程で買えるすだれでも同様の効果があるのでかなりコスパが良い日射対策といえます。
こういったことの積み重ねでエアコンに頼りすぎない暮らしをする事ができます。
今回の計算結果は地域や間取りや方位によって建物ごとに変わるので、こういったシミュレーションを脇田工務店の注文住宅では毎回行って設計をしています。