【まずは敵の事を知ろう!】シロアリってどういう生き物なんだ
木造住宅の永遠の敵!シロアリ!

木造住宅に携わっていると避けて通れないのがシロアリの事です。
リフォームでも時々シロアリがうじゃうじゃと沸いている所に遭遇します。
木造住宅の土台や柱などの構造体を食べられてしまうと耐震性が低下する事もあるので家を建てる時にはシロアリ対策が必須です。
とはいえ実際にシロアリを見たことある方は少ないのではないでしょうか。
「本当にシロアリ対策って必要なの?見た事ないけど」と言われることがありますが、基本的に土の中に生息しているので見ることがないだけで実はよくいる黒いアリの何十倍もシロアリの方が多いそうです。
なのでシロアリ対策は絶対に必要なのです。
そもそもシロアリってどんな奴なんだ?

今回はそんなシロアリについてお話します。
といっても「どういうシロアリ対策をするか」という話ではなくそもそもシロアリってなんなんだというお話をしようと思います。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と孫氏も言いますのでまずは敵について知ろうというテーマです。
まずシロアリというとアリの仲間なのかなと思いますが、黒アリとシロアリは分類上は全く違う昆虫です。
黒アリはハチに近いのに対してシロアリはゴキブリに近く、簡単にいえば黒アリは羽をなくしたハチで、シロアリは社会性を高度に発達させたゴキブリだそうです。
初めて知った方はシロアリの事がさらに苦手になったかと思います。
シロアリは男女共同参加社会

他にも黒アリと違う点としては、アリやハチはメスの社会だと聞いたことがありませんか?
働きアリや働きバチはメスのみで構成されています。
オスの役目は生殖のみでしかも生殖を終えると死んでしまいます。
そして女王アリや女王バチはいても王様アリや王様バチはいません。完全な女性社会です。
それに比べてシロアリは男女共同参加社会です。
働きアリは基本的にオスとメス両方で構成されてますしシロアリの巣には女王と王がいます、
他にはアリやハチは幼虫からさなぎになって成虫になるいわゆる完全変態昆虫なので、幼虫の時はウジムシ状で成虫の世話を受けなければ生きられないのですが、シロアリは最初からシロアリの形をしているので幼虫の時から働きにでるそうです。
こういったことからも黒アリとシロアリは全く違う虫だという事が分かるかと思います。
地球環境のためになってるシロアリ

シロアリは世界に3000種類以上いてどんどん新しい種も発見されているそうです。
その内人間の生活に被害をもたらすものは100種類ほどで、ほとんどは枯れた植物を分解する事で生態系の循環におおきな役割を果たしています。
特に熱帯雨林地方ではシロアリによってつくられた網目のようなトンネルがより良い土壌条件の改良にとても重要な働きをしていて、地球環境という大きな視点で見るとなくてはならない益虫と言えます。
人間の都合で害虫という扱いをうけていますが地球環境に大きく貢献してる虫なんですよ。という事もしっておくとシロアリの評価に対してフェアな気がします。
他の情報としては、、バターで炒めると結構美味いらしいです。
私は食べられないので試した方がいればぜひ感想を教えてほしいと思います。
ここまで見て頂いてありがとうございました。
また木造住宅のシロアリ対策についてもあらためてお話ししようと思います。