【安くて早くて種類が豊富なのに】ビニールクロスをなぜあまり使わないの?
便利なビニールクロスをなぜ積極的に使わないの?
一般的に新築住宅にはビニールクロスという壁紙が使われています。
ビニールを壁紙に加工しているもので、メリットが沢山あります。
金額は安いですし、工期も短いですし、織物風や塗り壁風、海外デザインのものなどデザインも沢山あり気に入ったものを選ぶ楽しさもあります。
こんな素敵なビニールクロスですが弊社の新築住宅では積極的にはお勧めせずに基本的にはしっくい等をおすすめしています。
しっくいはビニールクロスとは違って金額は高いし工期もかかるしデザインもそんなにありません。
なぜ弊社では安くて便利なビニールクロスではなくてわざわざ手間もお金もかかるしっくいをおすすめしているのかを説明いたします。
ビニールクロスの見過ごせないデメリット
ビニールクロスは上記のようにメリットが沢山ありますが、見過ごせないデメリットとして経年での劣化があります。
新築の時が一番きれいで年数がたつごとに劣化していきます。
【ビニールクロスの張替え時期】で検索していただくと10年ほどで張替えが推奨されていることが分かるかと思います。
実際10年ほどで継ぎ目が目立つようになってきたり白い壁紙が黄ばんできたりと劣化具合が目立ってきます。
徐々に劣化していくので住みながらだと気づきにくいと思いますが、リフォームで新しいビニールクロスに張り替えると新しいクロスの白さに驚かれる事がよくあります。
逆に言うと張り替える前のクロスがそれだけ黄ばんでいたという事です。
その10年くらいのタイミングできちんと壁紙の張替えが行われればまだいいのですがほとんどのお宅ではきちんと張替工事がされずに放置されています。
家全体のクロス張替え工事となると50万円ほどの金額がかかりますし、家具をどかしたり工事中の生活を考えたりとお金も手間もかかるので、『壁紙が古くても生活に支障が出るわけでもないしまぁその内でいいか』と放置されるわけです。
そうなると言い方は悪いですが薄汚れた壁紙そのままで生活がずっと続いていきます。
しっくいをおすすめする理由
その状態が良くないなと考えて弊社の新築住宅ではしっくいをおすすめしています。
しっくいは冒頭でも書いたようにコストはかかるし工期もかかるし色柄も豊富ではありません。
しかし経年劣化せずに【経年変化】していくという性質があります。
二酸化炭素を吸収する事で長い時間をかけてどんどんと硬くなっていき時間が経つごとに耐久性が向上していきます。寺社仏閣やお城でも使われているように100年以上持つともいわれています。
建てる時のコストはかかりますがビニールクロスで10年ごとの張り替えを考えると、ランニングコストも含めたトータルで考えると決して高くはないと考えています。
他にももっとも広い面積で使われる建材なので質感が良い事もお勧めする大きな理由です。
手仕事による優しい風合いと光を柔らかく吸収し反射するデザインは落ち着きと高級感があります。
このような綺麗な状態が長く維持できるため弊社ではしっくいをおすすめしています。
最後に
弊社ではビニールクロスを使わないでしっくいを使います。
床のフローリングも合板フローリングではなく無垢フローリングを使います。
というと自然素材にこだわった、工業製品を使わない工務店のように思われますがそんなつもりでもありません。
自然素材だから使う、工業製品だから使わないといった建材の選び方は弊社ではしていません。
弊社の建材選びのポイントは基本的には【質感の良さ】と【長くきれいに使える事】の2つです。
その基準で選んでいると自然と自然素材が多くなりました。
もし将来、質感が良くてメンテナンスがいらずに長く使えて、コストの安い建材が工業製品で出てきたら採用したいです。
今の時点ではそんな理想的な建材はないので、工業技術の今後の進歩に期待しながらも現状ではベストだと考える自然素材を積極的に使っていこうと考えています。
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